朝日新聞出版が、
望月衣塑子氏と
内田樹氏の対談本「
常識なき世界を生き延びるために」の販売中止・回収を決めた。ニュースだけを見ると「4カ所の誤りで本を回収するほどなのか?」とも感じるが、訂正内容を見ると事情が分かる。
問題となったのは、「
日本中学生新聞」を創刊した
川中だいじさんについて、周囲から「
老害」と言われていたとの記述や、小学生時代に
選挙に関する壁新聞を張り出し、
先生に剥がされたというエピソードなど。これらは事実ではなかった。さらに、
日本中学生新聞を創刊した経緯についても実際とは異なる説明が掲載されていた。
川中さん本人は、学校の先生や同級生について「全く事実でないこと」が書かれたことへのショックを表明している。
つまり単なる数字や名称の間違いではなく、実在する高校生の経歴や人間関係について、
本人が語っていない内容まで事実として出版されてしまったことが
問題なのだ。
朝日新聞出版も編集段階の点検が不十分だったと認め、電子版を含む販売を中止。書店在庫の回収を進めると発表している。
対談本とはいえ、実名で第三者を取り上げる以上、出版前の事実確認がどこまで行われていたのかが問われるケースと言えそうだ。
だが、「朝日新聞」という名前がついている出版社だけに、さもありなん だがな。
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